クッションマム (ドーム菊・ざる菊) の挿し芽のポット上げ (鉢上げ)
挿し芽をした後、根が伸びてきたら、ポリポットや小さな植木鉢に植え替えて、苗を育てます。
挿し芽や挿し木をセルトレイや挿し床からポリポットや小さな植木鉢に植え替えることをポット上げや鉢上げといいます (このページでは「ポット上げ」を使っています)。
ここでは、クッションマムの挿し芽のポット上げについてご紹介します。
ポット上げのタイミング
セルトレイに挿し芽した場合、挿し芽後、20日ほど経つと、根が伸び、セルトレイの穴の中で、緩く根鉢ができ始めます。
根の伸び具合にもよりますが、挿し芽後、20〜30日の間にポット上げをします。
こうなると、遅すぎるので、根鉢が緩く、根が白いうちにポット上げをしましょう。
必要なもの
挿し芽した苗
下の写真は、上が挿し芽した直後、下がポット上げする日 (挿し芽から21日後) の挿し芽の状態です。
明らかに茎や葉が大きくなり、全体的に成長しています。
土
市販の野菜や花の培養土、または、再生した古土、田畑の土などを使います。
以下では、古土 (鉢植えで使っていた培養土) に、腐葉土、牛糞堆肥、もみ殻くん炭を少し混ぜて (それぞれ1割以下)、使っています。
ポリポット
ポリポットや小さな植木鉢を使います。
以下では、9 cmポリポットを使っています。
カゴトレー
カゴトレーは、ポリポットを入れるのに使います。
カゴトレーは、無くても構いませんが、持っていれば、使うとよいでしょう。
ポリポットを運んだり、置いたりするときに、便利です。
ポット上げの手順
① ポリポットの底に土を入れる
ポリポットの底に土を入れ、指で押して、締めます (下の写真)。
この土の上に、セルトレイの穴の根鉢が乗るので、その分の高さが空くように、土の厚みを考えます。
セルトレイ以外に挿し芽した場合も、同じです。
② 苗をセルトレイから抜く
苗は、十分に発根し、病気が発生していないものを使います。
苗は、茎や葉の下の方を指で優しく摘まんで、根鉢が崩れないように、優しく抜きます。
このとき、先に、セルトレイの底の穴から指や棒で土を押して、少し土を押し出しておくと、抜けやすくなります。
下の写真のように、緩く根鉢ができて、土が崩れずに取り出せる状態で、ポット上げをします。
下の写真のように、茎や葉は枯れてはいませんが、発根していなかったり、発根していても、他の株と比べて、根がとても少なかったりする場合もあります。
病気になっていたり、根が伸びていなかったりするものは、処分しましょう。
セルトレイ以外に挿し芽した場合は、根を傷つけないように土から掘り出します。
③ 根鉢をポリポットの土の上に置く
根鉢をポリポットの土の上に置きます。
苗がポリポットの中央にくるようにします。
苗が倒れるときは、指で支えながら、主茎が立つようにして、作業します。
セルトレイ以外に挿し芽した場合は、指で持って、良い位置に維持しながら、作業します。
④ ポリポットと根鉢の間に土を入れる
ポリポットと根鉢の間に土を入れます。
根鉢と同じ高さまで土を入れたら、指で土を押し込んで、土を軽く締めます。
さらに、土を足していって、根鉢と同じ高さまで土を入れます (下の写真)。
根鉢の上を指で軽く押して、根鉢と土を密着させます。
セルトレイ以外に挿し芽した場合も、同じです。
⑤ 水をかける
上から、ジョロのシャワーで、水をたっぷりかけます。
1回かけて、少しおいてから、もう一度、かけます。
このとき、葉に付いた土を洗い流します。
⑥ 明るい日陰に置く
ポット上げ後、1週間ほどは、風通しのよい、明るい日陰に置きます。
日向しかないときは、遮光ネットなどで、光を弱めます。
加湿にならないように、作業用のカゴや空のプランターなどの上に置いて、地面から離し、水が抜けるようにします。
ポット上げ後の管理
水やり
土の表面が乾いたら、たっぷり水をやります。
雨やくもりで、土が湿ったままの場合は、水やりは不要です。
暑い時期は、気温が高い時間帯は避け、早朝か、夕方に水やりをします。
日当たり
ポット上げ後、1週間ほど経ったら、少しずつ、日の当たる場所に移動します。
2週間ほど経ったら、日向に置いても、大丈夫です。
追肥
ポット上げ後、10日から2週間ほど経ったら、肥料をやります。
追肥については、「追肥 (ポット苗)」をご覧ください。
殺虫剤の使用
暖かくなってくると、害虫が発生し始めます。
害虫が発生した場合は、殺虫剤を使用した方がよいでしょう。
殺虫剤の使用については、「農薬の使用 (1回目)」をご覧ください。
小鉢上げ・定植
ポット上げ後、20日から1ヶ月ほど経ったら、小鉢 (5号鉢など) に植え替えます。
小鉢上げについては、「小鉢上げ」をご覧ください。
地植えにする場合は、地面に植えます。
定植 (地植え) については、「定植 (地植え)」をご覧ください。